サカモトハルキのブログ

北海道で5棟74室+月極P24台の大家やってます。2010年12月より法人化(10期目に突入!)。奥さんと中2小5男子と猫と自由にのんびり暮らしてま〜す!

映画『ドリーム』を観て思ったこと

 

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映画『ドリーム』予告B

 

 

黒人に対する人種差別が続いていた1960年代はじめのアメリカ。

天才的な数学的な才能を買われてNASAに勤務することになった黒人女性たちの奮闘ぶりを描く感動作。

 

観終わったあと、とにかく涙が止まらなかった。

でもその涙はとても爽やかで清々しい涙だった!

 

この映画が今、この時期に制作され、公開された意義は大きいよね。

姿かたちを変えて、現在でも『差別』は歴然と存在しているから。

 

それはアメリカやヨーロッパだけの話ではないよ。

ここ日本でも近隣諸国に対する差別やバッシングが横行している。

 

この映画は「どうせ60年代のアメリカで起こった話でしょ・・・?」といった具合に簡単には片付けられない。

現在を生きる我々とこの映画は陸続きでつながっているような気がする。

 

この映画で勇敢に闘った黒人女性たちと同じように今も差別や偏見と闘っている人はいるはずだよ。

彼らはそれぞれの国で理不尽な目に遭いながら、懸命に生きているんだよね。

 

この『ドリーム』という映画が何よりも素晴らしいのはこれまでの差別を扱った映画とまったく違うところだと思う。

この映画では『差別』という問題をそれほどお説教がましく描いていないんだよね。

そこが逆に斬新で、かえって感動的!

 

NASAの本拠地があるのはニューヨークでもロサンゼルスでもない。

もっとも差別と偏見が満ちているアメリカ南部。

 

そこには僕らには想像もつかないほどの苦しみがあったはずの地域。

でも、この映画ではその暗さや陰惨さといったものはほとんど描かれない。

 

そういう部分よりも彼女たちの『高潔な精神』のほうにスポットライトが当てられている。

そこがすごく感動的で、爽やかで、痛快なんだよね。

 

影ではなく、光のほうを見せてゆく!!

 

彼女たちはそれぞれが持っているその能力を使って困難な状況を自分自身で切り開いてゆく。

その圧倒的なパワフルさが感動を呼ぶんだよね。

 

言葉にすると、それはこういうこと・・・

 

 

いつまでも現状を嘆き、怒っていても状況は何も変わらない

いま置かれてる状況が困難であるなら、自らに備わった能力を最大限に使い、その困難を乗り越えていけ!!

 

 

彼女たちそれぞれの行動と功績は、僕たちにも勇気と希望を与えてくれる。

 

60年代初頭のアメリカ南部で、黒人で、女性であるということ・・・それは僕らが想像するよりもはるかに過酷な状況であっただろう。

 

現在、ここ日本でもいろいろな問題に直面している人たちも大勢いる。

この『ドリーム』という映画はそんな人たちにこそ観てほしい映画だよ。

 

この映画を見終わって、僕はマット・デイモンの『オデッセイ』を思い出したよ。

『オデッセイ』は火星に一人取り残される男の話だ。

 

水も食料もない絶望的な状況を持ち前の明るさと知性で乗り越えてゆくという感動的な話だった。

ドリーム』も『オデッセイ』も宇宙を題材にしている点で共通していて、どちらの映画も根底のところで同じテーマを扱っているような気がする。

 

それは『どんなに困難な状況に追い込まれたとしても、絶対にあきらめるな!』というメッセージ。

 

主人公のキャラも非常によく似ている。

どちらも圧倒的な知性と物事を前向きに捉えるメンタルの両方を持ち合わせている人物。

そういう人物だからこそ、困難を乗り越え、キセキを起こすことができた!

 

いちばん最初に宇宙に行った人間、ソ連のガガーリンにまつわるエピソードで興味深いものがあるので、最後に紹介したい。

 

ガガーリンには強力なライバルが一人いたんだって。

それはゲルマン・チトフという人。

 

チトフはガガーリンよりもあらゆる面で優秀だった。

成績もガガーリンよりも常に上で、教養も備わっていた。

 

でも、チトフにはガガーリンが持っている明るさやユーモアのセンスのようなものがなかった。

人懐っこさのようなものもなかった。

 

それに対してガガーリンは『愛されキャラ』だった。

そしてソ連は真面目で堅物な秀才ではなく、みんなから愛される明るい性格の人物を人類初の宇宙飛行士に選んだんだ。

 

これは非常に興味深い話だと思う。

 

宇宙空間では何が起こるかわからない。

地球上でどんなに成績優秀であったとしても、宇宙空間でひとたびパニックが起これば、それはまったく役に立たないものになってしまう。 

でも、困難な状況に陥ったとしても、そこに前向きさや明るさがあれば困難に打ち勝てるかもしれない。

 

これって、まさに『ドリーム』や『オデッセイ』のテーマだよね!

そしてそれは言うまでもないことだが、そういった姿勢は僕たちが生きるうえにおいても非常に重要なことでもある。