サカモトハルキの哲学

北海道で5棟74室+月極P24台の大家やってます。2010年12月より法人化(10期目に突入!)。奥さんと中2小5男子と猫と自由にのんびり暮らしてま〜す!

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て思ったこと

 

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『ソーシャル・ネットワーク』予告編

 

 

僕の大大大好きな映画のひとつ! 

 

この映画を「facebookをつくったマーク・ザッカーバーグの成功物語を描いた映画だ」と思って観ると肩透かしを食うよ。

 

観てゆくうちにだんだん、「これはfacebookという会社の凄さを描いているのではない」ということがわかってくると思う。

 

 

みなさんもだんだんと観てゆくうちに、「マーク・ザッカーバーグってどここおかしいんじゃないだろうか・・・?」と、不安な気持ちになってゆくはず。

それが時にはコメディっぽく、時にはミステリーっぽく描かれている。

 

この映画の最大の魅力はそこだと僕は思います。

 

この『ソーシャル・ネットワーク』という映画を観るにあたって、ひとつだけ頭に入れておいた方がいい基礎知識がある。

それを知らないと、「何のことだかさっぱりわからない・・・」という置いてきぼりを食う可能性があるから。

 

それは『フラタニティー』という問題です。

アメリカの大学にはそういうものがあるんです。

 

この映画のなかにも、何度も何度もフラタニティーのことが出てくる。

「ファイナル・クラブ」とか「ポーセリアン」とか「フェニックス」といったたくさんのフラタニティの名前も出てくる。

 

はっきり言ってコレ、我々日本人にとってはまったく馴染みのないもの。

元々は中世後期のイングランドで生まれたものらしいんだけど、いわば「友愛団体」や「連帯組織」のことです。

 

その団体には誰でも彼でも入れるわけではなくて、厳しい審査と試験によって「選ばれたエリート」しか入れない由緒正しき会員制クラブみたいなものなんだ。

そういったものがハーバードのようなアメリカのエリート大学には伝統的に存在している。

 

アメリカって「自由で平等な社会」というイメージがあるけど、それはあくまでも表向きの顔。

実際は非常に排他的で、エリート主義的で、差別的・・・

 

マーク・ザッカーバーグはそのフラタニティーに入りたいけど、自分が入れない・選ばれないことを知っている。

そのコンプレックスとルサンチマンが『facebook』という世界的な大企業を誕生させるきっかけとなってゆく・・・

 

この『ソーシャル・ネットワーク』っていう映画は、このフラタニティをめぐって話が展開してゆく映画といっても過言ではない。

マーク・ザッカーバーグも、親友のエドゥアルドも、そのフラタニティに「入れる・入れない」の話を延々とやってるよね。

 

確かに本作はちょっと『市民ケーン』とか『グレート・ギャッツビー』によく似ている。

 

もともとはコンプレックスをいっぱい抱えた田舎者。

“上流階級”に入りたくても入れないことを知ってる淋しい男。

最後は大金に囲まれて孤独になってゆく男。

 

選ばれたいけど選ばれない。

愛されたいけど愛されない。

 

 

そして、この映画はマーク・ザッカーバーグという人物の本質的なところに迫ってゆく。

マークも恋人のエリカからこう言われます。

 

 

あなたと話してると、話が噛み合わなくて疲れるわ。 

 

 

 アメリカでも、日本でも『発達障害』は増えているよね。

デリケートな問題だから軽率には語れないけど、ITベンチャー企業の創業者に多いという。今、炎上してる日本の“あの人”もそうなのかも・・・

 

そういった意味では本作は『非常に現代っぽい作品』ともいえる。

『発達障害』という極めて現代的な問題をはじめて扱い、それをテーマにした画期的な映画とも言える。

 

僕もよく奥さんから、似たようなことを言われる。笑

僕もきっとそういう要素を持っているんだろうな。

 

それにしても、この『ソーシャル・ネットワーク』というタイトル。

皮肉が効いてていいね!

社交的ネットワーク。

 

「社交って・・・、それ、お前が言う!?」という一種のギャグになっている。


世界最大のコミュニケーション・ツールを生み出した人物が、実は人とまったく意思疎通ができないコミュ障だったというブラック・ジョーク。

だけど、そんな男が世界屈指のお金持ちになっちゃった・・・という笑えないオチ。

 

 

最後のビートルズの『ベイビー・ユー・アー・リッチマン』にはそんなアイロニーがこめられている。

 

 

 

 

"素晴らしい奴らの仲間入りをして

君は今、どんな気分だい?

高いご身分になって見て

いったい何がわかった?

 

君は大金持ちになったけど

何を得たの?”

 

 

マーク・ザッカーバーグは淋しかったんだろうな、きっと・・・

 

 

ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン

ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン

 

 

 

『ソーシャル・ネットワーク』観てると、「これからの時代は“技術”を持ってるやつが勝つな!」と思う。

 

家が金持ち

高学歴

大企業に就職

 

それらのことではまったく安心できない世の中になってゆくよ。

プログラミング、株式トレード、何でもいいんだけど、自分の力で状況を切り抜けられる技術を持ったヒト最強!