サカモトハルキのブログ

北海道で5棟74室+月極P24台の大家やってます。2010年12月より法人化(10期目に突入!)。奥さんと中2小5男子と猫と自由にのんびり暮らしてま〜す!

映画『オーバー・フェンス』を観て思ったこと

 

オーバー・フェンス

オーバー・フェンス

 
オーバー・フェンス 豪華版 [Blu-ray]

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北海道の斜陽の地方都市、函館。

そこで暮らす救われない底辺の人々。ヒロインの女の子にいたっては明らかに精神に異常をきたしている

 

そんな「どん詰まり感」な状況を描いていながら、なぜか観終わったあとに爽やかな気分になれる不思議な作品。

 

 

佐藤泰志原作のこれまでの作品(『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』)とは明らかに雰囲気が違うところが魅力。

 

佐藤泰志さんは自ら死を選んでしまったけど、きっとどこかで『希望』のようなものを求めていたんだろうな。

バッターボックスに立ったオダギリジョーの姿はその希望の投影だと思った。

 

 

『オーバー・フェンス』というタイトルには深い意味がこめられているような気がした。

絶望と希望、夢と現実、正常と異常、あるいは幸福と不幸

 

その『壁(フェンス)』を超えていこう。

こんな底辺にいる僕たちでも、もしかしたら次はホームランを打てるかもしれない、と。

 

 

とにかくオダギリジョーが素晴らしかった。

大声を張り上げたり、派手なアクションをしたりもしない。

 

「離婚し、職業訓練学校に通う」というかなりどん詰まりな状況に置かれているにも関わらず、いつも穏やかで、やさしい眼差しで物事をしっかりと見つめている。

そして人を思いやる慈悲の心も忘れていない。

 

 

オダギリジョーは明らかにイエス・キリストのような存在として描かれている。

底辺に暮らし、苦しんでる人に寄り添い、人々に希望を与える

 

佐藤泰志さんがクリスチャンだったのかどうかはわからない。

ただ、イエスのような存在を求めていたことだけは確かだと思う。

きっと救済されたかったんだと思う。

 

人生でホームランを打つなんてことは滅多に起こることではないのかもしれない。

だけどバッターボックスに立って、来た球を打たなければ何も始まらないよね。

 

だからバッドを手にして、バッターボックスに打とう!

前回は三振だったかもしれないけど、今度はホームランを打てるかもしれない。

 

人生も今までは悪いことばっかりだったかもしれないけれど、今度はいいことが起こるかもしれない。

とりあえず前を向いて生きていこう。

 

どんなに辛い日常が続いていたとしても、ふとしたきっかけで何かが起こって、何かが変わるかもしれない。

日常にはきっとそんな可能性が溢れているはずだよね!